自啓館だより
令和2年 10月
No.182

高い空をきれいなウロコ雲が覆うようになりました。 桜の葉もちらほらと黄色く色づいてます。 日がかげる時間も徐々に早くなり、先月の酷暑が嘘のように夜には涼しい風を感じられるようになりました。

そんな9月のある日、小学生と話をしていて、話の流れのから 「『がむしゃら』にがんばれ。」 と言ったところ、小学生はきょとんとした顔をして、 「『がむしゃら』って何?」 と聞き返してきました。 こちらも「えっ!…」。

「運動会の徒競走で一位を取るために、彼はがむしゃらに練習した。」 などと使う「がむしゃら」は、一つの目的に向かって、後先を考えず夢中で行動する様をいいます。 「がむしゃ」という言葉がもとになっていて(現在単体ではほとんど使われなくなった)、この「がむしゃ」に接尾語の「ら」がついたのが「がむしゃら」です。 「がむしゃ」の意味は「向こう見ずな行動、血気にはやる様子。」のこと。 漢字では「我武者羅」と書き、「羅」は当て字だそうです。

「がむしゃ」の由来については諸説あり、そのひとつは、「我武者」という 字面(じづら) から、「 () の強いわがままな武士」とする説です。 しかし、江戸時代の文献では漢字でなく仮名で書かれていることから、少なくとも「武者」という漢字は後世の当て字の可能性があるともいわれています。 また、「がむしゃ」は「我」に「むしゃくしゃする」の「むしゃ」がついた言葉だと言う説もあるそうです。

受験生は本格的に受験勉強に取り組む時期になりました。 他学年も中間テストが控えています。 何もかも忘れて、がむしゃらに勉強に取り組んでいきましょう。

入試の配慮事項についてのお知らせ

高専(大分工業高等専門学校)及び私立高校(大分県内統一)において、来年度(令和3年度)の入試においての配慮事項が発表されています。

新型コロナウィルス感染症の感染拡大の影響を受け、中学校で臨時休業が実施されたことに鑑み、出題範囲が一部除外するという配慮がなされた状況です。

高専及び私立ともに、具体的な変更内容を各教室に置いていますので、確認しておいてください。 高専の配慮事項に関しては、国立高専機構のページで確認することもできます。 なお、県立高校は今のところ例年通りの出題範囲となっています。

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