自啓館だより
令和3年 9月
No.193

線状降水帯が日本を覆い長期にわたって雨を降らせ、各地に被害をもたらしました。 お住まいの近辺は大丈夫だったでしょうか。 また、コロナウイルス感染拡大も続いています。 引き続き感染予防の徹底をお願いいたします。

さて、連日のメダル獲得に沸いた東京2020オリンピック。 各種目で日本選手が頑張る姿を放映していました。 この東京大会では、3X3、サーフィン、スケートボードなどの新種目が注目されました。 空手もその一つでした。 空手の形をまじまじと見るのは初めてでしたが、その動きの力強さ、鋭さ、しなやかさに圧倒されました。 そして、空手が沖縄発祥だということを恥ずかしながら初めて知りました。 みなさんはご存じでしたか。

空手発祥の起源についてはさまざまな説がありますが、琉球王国の士族が教養として学んだ護身術がそのルーツであるといわれています。この護身術は「 (てぃ~) 」と呼ばれる沖縄古来の武術となり、その後中国武術と融合し、現在の空手の基本が生まれました。空手は、首里、那覇、泊の3つの地域を中心に発達し、その後多くの流派を生み出していきます。(内閣府ホームページより)

6月25日に大分県教育委員会から、令和3年度大分県立高等学校第一次入学者選抜学力検査問題について、各教科における正答率と受験者の解答を分析したものが掲載されました。 今回、数学についていくつか注目すべき点をご紹介します。(一部省略)

解答結果とその分析

グラフを用いて解決する問題では、論理的に説明することが不十分であった。 授業において、答えを導くまでの過程を説明し伝え合う活動が大切である。 具体的な例から一般化したり、結果を振り返って発展的に考えたりすることが大切である。

2つの体積の和を求める際に、文字式を処理する計算力が問われた。 文字を用いて一般化することのよさを感じることができることも重要である。

指導の在り方について

「数と式」については、計算の仕組みを考察したり、具体的な場面で活用したりすることを通して、技能の定着が求められる。

「図形」については、立体模型やICT機器の活用など、観察・操作・実験等の活動を通して、図形を考察することが必要である。 その際、定義・定理・性質の理解を深めさせるとともに、なぜ成り立つのかといった、論理的に考察し数学的に表現する力や、図形に対する見方や考え方を身に付けさせていくことが大切である。

「関数」については、知識及び技能の習得とともに、表、式、グラフなどを相互に関連付けて考察し、表現する力を育成することが大切である。 また、日常生活や社会の事象を関数と結び付けて捉え、その考察の過程や結果を数学的な表現を用いて説明する場面を設けることが大切である。

「資料の活用」については、収集した資料を目的に応じて処理し、表や代表値から資料の傾向を捉えて、それを考察し表現する力を身に付けさせていくことが大切である。

ちなみに、どの教科にも共通して、「資料を活用し、分析し、表現する力」を必要とするという内容が表記されています。 単なる知識の暗記では対応できませんということですね。

自啓館では、このようなことを考慮しながら指導しています。