自啓館だより
令和3年 12月
No.196

干支は中国の古い思想である陰陽五行説を礎にした、60年周期で繰り返す暦です。 陰陽五行説とは、世の中のすべては、それぞれ独自の性質を持つ5種類の元素「木・火・土・金・水」に分類され、「陰」と「陽」に分かれるという思想です。

干支は、 十干(じっかん) と十二支の組み合わせでできています。 十干(じっかん) は太陽を象徴とした生命の循環を表し、 「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」 の10種類あります。 1番目の「甲」は草木の芽生えを、10番目の「癸」は落ちたタネが土の中に潜ることを意味し、これを繰り返します。 十二支は月を象徴とした生命の循環を表し、 「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」 の12種類あります。 1番目の「子」は生命の種子が宿ることを、12番目の「亥」は次世代のタネの中に生命力が閉じこめられることを意味します。 これもまた繰り返します。

この2つを組み合わせ、「甲子」「乙丑」「丙寅」といった具合に順番に並べたものが干支です。 10種類の十干と12種類の干支の組合せで、1番目の「甲子」から始まって、60番目の「癸亥」で終わり、60年ごとに繰り返します。 これが還暦になります。 (いにしえ) の人たちはこの生命の循環に神の大いなる意思を見ます。 干支とは、この2つの神の意志を組み合わせる二元論的手法によって世の理を解き明かそうとしたものなのです。

2022年の干支は「壬寅(みずのえ・とら)」。 それによると「壬寅」は「陽気を (はら) み、春の胎動を助く」、冬が厳しいほど春の芽吹きは生命力に溢れ、華々しく生まれる年になるということらしいです。 また、虎は『決断力と才知』の象徴としての意味もあるそうです。 コロナウイルスの病禍が終息し、生徒が才知を発揮できることを期待します。

《冬期講座期間中の通常授業について》

自啓館では12月18日(土)・19日(日)・25日(土)、27日(月)~30日(木)、1月4日(火)~8日(土)の期間で冬期講座を行います。 (詳細は、冬期講座のご案内をご覧ください。) 冬期講座期間中の通常授業は休講となります。 よって通常授業は2週間ほどお休みになります。

受験生については、本番前の追い込み、他学年においては、2学期の重要な学習内容の復習し、および冬休み明けのテスト対策に向けて取り組みます。 受験生はもちろん、他学年についても冬期講座への積極的な参加をお待ちしております。
※日程が合わない場合などは、各教室長にご相談ください。